一生自分の歯で過ごすために

 

一生涯自分の歯で過ごすためには、虫歯や歯周病で悪くなった部分を治療するだけではなく、健康な状態を維持する事も重要であると考えています。

 

 

「悪くなったら歯医者に行く」ではなく、

「悪くならないために歯医者に行く」

「若さや健康を増進するために歯医者に行く」

 

 

意識と行動を変えることが、歯を守る最大の予防策なのです。

 

口から始まる万病連鎖 「メタボリックドミノ」

 

慶応大学伊藤教授が唱えるメタボリックドミノとは、病気がどんどん連鎖して

川のように流れて行くという考え方です。

下流に行けば行くほど、病気を食い止めるのが難しくなります。

私達は川の一番上流に口があり、虫歯や歯周病を予防する事が他の病気の

予防にも繋がると考え、歯科予防を重要視しています。

 

参考)株式会社GC 楽しく語ろう クリニカル&マテリアル 42
参考)株式会社GC 楽しく語ろう クリニカル&マテリアル 42

 

 

 

歯科医療先進国欧米と歯科医療後進国日本での歯医者に行く理由の違いとは?

日本は国民皆保険制度により虫歯や歯周病又は歯を失っても

比較的安い治療費で治療を受けることができます。

しかし、医科で受けられる保険医療と歯科で受けられる

保険医療のが違うという事を皆さんはご存知でしょうか?

 

日本における平成26年度での国の予算は、

医科2600億円に対し歯科300億円で12倍の開きがあり、

命の優先順位、少子高齢化や社会保障費の増大、等を考えても今後も歯科治療においては、最先端治療が保険治療に導入される事は困難である事が

予想されます。

 

今の日本の歯科保険制度では歯科においては、

「悪いところを削ってつめる」 「歯が無くなったら入れる」 の最低限の治療しか保険として認められおりません。治療法や使用する 材料の制限もあります。

 

ある程度の治療を安い費用で受けられるというだけでも、

世界的に見るとかなり恵まれているのは確かですが、保険治療のみでの歯科での

治療は最低限の治療であるという事も分かっていただきたいと思います。

 

 

歯科治療が終わり、歯が痛くなくなったり普通に食べる事ができるようになってしまうと

人間の頭の中には

「悪くなったら歯医者に行く」

という意識がついてしまうのです。

 

最新の脳の研究によっても、人間の脳は楽な方(痛くならなければ歯医者に行かない)へと

考えてしまう事が分かっています。

 

私達から見てみると、痛くなってからの治療は手遅れだと思っています。

もっと早くに来ていただければ、神経を取らずに済んだのに・・・

もっと早くに来ていただければ、歯を抜かずに済んだのに・・・

きちんと予防していれば、歯を削らずに済んだのに・・・

等の治療が毎日毎日行われています。

 

本当に、悲しい事です。

 

これが、保険制度による多くの日本国民の80歳で残っている歯が平均9本という

悲しい現実となってしまっているのではないかと、

 

その結果として国民の予防に対する認識が薄れてしまい、

お口の中が悲惨な状態になってきてしまうのではないかと私達は考えております。

 

今後はさらに「自分の健康は自分で守る」もしくは「積極的に健康を意識する」事を

自ら実践して行かないと「人生最後に残る食べる喜び」を得る事が難しくなってしまう

かも知れません。

 

 

 

 

80歳で歯が8本しか残らない?の理由                        治療→予防へ 意識改革が必要です。

 

 

日本の80歳残存歯平均は わずか 9本 です。

 

実は先進国の中でこれほど歯が残らないのはに日本だけです。

日本は医療先進国でありながら 先程お話しした、「悪くなったら歯医者に行く」

という悪い習慣が根付いてしまったがために、

歯科においては先進国になれていないのかもしれません。

 

アメリカやスウェーデンなどの歯科先進国では、

治療ではなく予防のために歯科に通うことが常識となっています。

 

歯医者は「虫歯や歯周病にならように、お口のお手入れにくるところ」

という考えなのです。

 

悪くなってから治療で一旦削ったり抜いたりした歯は二度と元に戻りません。

インプラントやブリッジ等で、抜けてしまった歯を補うことは可能ですが、

ご自分の健康な歯に勝るものはありません。

 

習慣を改善するには少しの勇気と行動力が必要ですが、 

生涯ご自身の歯で過ごすために今までの治療する歯医者から

予防のために通う歯医者へと意識を変えて行ってみませんか?